コロナ禍に生きる

公開日: 

コロナ感染者の数が依然増え続けています。
全国の感染者数の累計が1800万人以上。ここしばらくは1日20万人
の感染者が続き、このままだと月に600万人という途方もない数にな
りそうです。以前海外でどんどん感染者数が増えていたとき、日本人
は発酵食品を食べてるから免疫があってかかりにくいなどと言われて
いたのがウソみたい。

 

医療がひっ迫し、手当が受けられずに亡くなる方がいるという現実
は、先進国と思えない状態です。

 

患者を搬送する救急車も大変で救急隊員はお昼を食べる暇もないとか。
家内の知り合いの消防関係者から、救急車を呼んでもすぐに行けない
状態なので、ケガや病気にはくれぐれも気をつけるようにと言われた
そうです。

 

その現実を目の当たりにした事件が起きました。
休日に孫が包丁でかなり深く指を切り、その血の量と傷口を見て呆然。
休日に診てくれる病院もわからず、あわてて119番に電話しました。
ところが、1度目は呼び出し音が鳴ってても誰も出ず、2度目はお話
中でつながりませんでした。

 

こんなことをしている時間も惜しい。通勤途上に救急病院があったこ
とを思い出し、私が車で連れて行きました。幸い縫合してもらって事
なきを得ましたが、救急車が来てもらえないとなると、医療を受ける
以前の問題です。脳卒中や心筋梗塞など一刻を争う事態でも、救急車
が当てにならないというのは深刻です。

 

高齢者は4回目のワクチンを受けてますが、94歳の義母と、私と同年
代の友人は4回目のワクチンを受けてもコロナにかかりました。

 

義母は39度の熱があり、発熱外来を予約したら5日後に来てくれと。
その間にロキソニンを飲んだら熱は下がり、コロナじゃないと思って
安心していたのですが、5日後にPCR検査をしたらまさかの陽性。
病院が慌てて入院させてくれました(圧迫骨折も併発)。
一緒に住んでいる家族はみな陰性で、どこで移ったのかが謎です。

 

健康自慢の友人は解熱剤を常備していなく、やはり9度の熱が出て悩
まされたそうです。重症化はしなかったようですが、4回目を接種し
ても安心できません。オミクロン株に対応するワクチンの接種が秋に
も始まるそうですが、さすがに未知のワクチンを5回も打つのは心配。
一方、オミクロン株に効果のある薬が認可されたそうですが、病院に
たどり着けるかが問題です。

 

私は頭痛持ちなので、医療用の解熱鎮痛剤のカロナール(成分はアセト
アミノフェン)を常備していますが、発熱に使ったことはありません。
医療現場では、そのカロナールが品薄だとか。以前テレビでそのよう
な報道をしていましたが、なぜ専門家は同じ成分の一般薬を使うという
選択肢を言わないのか疑問でした。ところが最近は、医師や病院が一般
薬を紹介し出したので、今度は一般薬も品切れ。
うちのアセトアミノフェンの解熱坐薬もしばらく品薄状態です。

 

最近は、アセトアミノフェン以外のロキソニンやイブプロフェンを使
ようにと言われてますが、一度刷り込まれた発熱=カロナール=アセト
アミノフェンというイメージは強いようです。

 

コロナに感染すると咳の症状が多く出るようで、最近うちのお客様
相談室にも解熱坐薬はもちろん、咳止めの質問がふえました。
前途の友人も咳が酷く龍角散を飲んでいたそうです(龍角散も鎮咳去痰
薬ですが)。

 

現在小児は医療費が無料ですが、うちに相談される方は病院で受け付
けてもらえないとか、病院に行きづらいとかおっしゃってます。
この機会に一般薬が見直され、万一のために薬を常備される方が増える
ことでしょう。

 

コロナ禍も長くなり、だんだん気も緩んできます。今年の売れなくなっ
た商品のランキングに、除菌剤とマスクが上位に入っているというから
驚きです(あくまで前年比ですが)。

 

コロナはどこでうつるかわかりません。
まだまだ気を引き締めていきましょう。

 

 

夏休みのトラブル