先日は、生薬に関係の深い大勢の先生方の訪問を受け ました。東大、日大の名誉教授、薬科大学の先生、薬用 植物園の園長、東京都職員の方々など、総勢17名。 学生時代、あんまり勉強が得意でなかった私としては、 先生と聞くだけで(特に偉い先生方なので)緊張してしま います。しかも挨拶までさせられて・・・ 誠意軒、薬師堂なども見学していただきましたが、薬草 の専門家だけに成分などの鋭い質問を受けてドギマギ。 当社の歴史に触れていただき、救命丸に対する理解を 深めていただきました。 先生方によると、年々生薬に対する理解が薄れ、古い 歴史のある生薬製剤が時代とともに消えていくのを愁い でおられました。行政に、是非伝統薬に対する保護や保 存を働きかけていただくよう、私からもお願いしました。 話は変わりますが、宇津史料館は今年リニューアルを し、さらに多くの皆さんに見ていただこうとホームページ 上などでも見学者の募集をしています。 今回は特別に写真でバーチャル見学をいかがでしょう。 ただし、ガラス越しに携帯での撮影ですのでピンボケで す。よく見たい方は是非見学においでください。 正面入り口です。この建物は、私が子供のごろ住んで いた実家を改装したもので、天井の梁や剥き出しの電線 が古さを残しています。外の左にあるのは、「龍吐水」と 呼ばれた昔の手押し消防ポンプです。 入ってすぐのところに、いきなりキップ切りのオジサンみ たいに鎧があります。実はこれは宇津家とは関係なく、 ある方から寄贈されたものですが、置く場所がなくてここ に座ってもらってます。 三体の神農さま。神農さまとは薬の神様で、頭にある角 の様なものは、いろいろな薬草を食べてできた腫れ物だ そうです。 江戸・明治・大正・昭和・現代までの救命丸の数々。 時代によって包装形態も変わっています。 明治・大正時代の製造道具。いろいろ道具を工夫して丸 剤を作っていたのがわかります。 もっと昔に使っていた薬研(やげん)や石うす。真ん中の 細長い板は、ざらざらしたサメの皮を板に貼ったもので、 サイの角を削るのに使ったとか。 むかし使っていた珍しいもの。左中央の黒い物体はアン カで、宇宙ゴマのようにどの方向に倒しても炭がこぼれ ません。右の馬は、馬を買うときに参考にする馬相?が 描いてあるものです。 青銅製の水タンク。象とライオンの飾りがおしゃれ。 実はこれ、トイレの手洗い用です。 これは生薬を入れておく壺。装飾品としてもなかなか? これは、棒の先にある沢山のトゲで、賊の着物のたもと をからめ捕らえるものです。 まだまだネットではお見せできないものもあります。 日光・那須・塩原などに観光に出かけられた時にでも 見学にいかがですか? 見学ご希望の方はこちらからどうぞ。 https://www.softasdc.jp/www.uzukyumeigan.co.jp/event/event01/ ]]>