場所は群馬県の梨木温泉。そこは3年前に友人たちと行っ たところでしたが、今回いただいた招待券はなんと特別室 で、通常の2倍の料金の部屋。しかも、冷蔵庫内の飲み物 飲み放題。と言っても、アルコールがまったく飲めない我々 ですから、どれだけソフトドリンクが飲めるのか・・・ 旅館周辺にはあまり観光する所がなさそうでしたが、せっか く行くならと、週末ETC割引きを利用して日光から足尾を抜 け、渡良瀬川に沿って下って行くことにしました。しかし、残 念ながら天気は曇りときどき雨。 日光市内で、家内が世の中で一番美味しいという「ひし屋」 の羊羮を買いました。明治元年創業の老舗で、家内は数 日たって周りの砂糖が固まってから食べるのが好き。長い 付き合いの夫婦でも、わかり合えないことはあります。 お昼は地元で有名な「明治の館」という洋館で食べました。 休日ということもあり、空いていたのはテラス席だけでした。 でも、混んでムシムシする室内よりも、庭が見える涼しいテ ラス席で正解。と思っていたら、続々とお客さんが来て、順 番待ちの人がテラスに溢れ、落ち着いて食べれません。昔 のデパートの食堂(※)を思い出しました。 (※)当時デパートの食堂はすごく混んでいる上、自分たちで 席を探すので、食べ終わりそうな人のそばに立って待って いました。いまでは考えられません。 日光を出発し、国道122号線で足尾の町を抜けて桐生方 面に。あいにくの雨模様でしたが、山あいをうねる渓谷沿い の道は絶好のドライブコース。旅行番組で渡良瀬鉄道の旅 を見て、一度行ってみたいと思ってましたが、残念ながら国 道は鉄道とは反対岸を走り、同じ景色は見れませんでした。 休日の渋滞を予想して家を早く出たため、旅館には2時ごろ に着いてしまいました。友人たちと泊まったのがこの本館。 今回我々が泊まるのはこの別館。このギャップがすごい! 我々が泊まる特別室に行くにはゲート(?)があり、特別なカ ギがなければ入れません。 中のロビーには、大量のソフトドリンクが冷え、生ビールの サーバーが置いてあって飲み放題。もちろん、部屋の冷蔵 庫内にもギッシリ(普通は日本酒も入っているようです)。 あー 酒好きの友人たちを連れてきてあげたかった!コップ まで冷やしてあるのは気が利いています。 部屋には露天風呂が付いています。でも外から丸見え。 昼間入るのには勇気がいります。残念ながら、露天風呂は 温泉ではありません。 部屋にはコーヒーメーカーも置いてあり、コーヒーも飲み放 題でした。コーヒーを飲んでくつろいでから大浴場へ。 源泉かけ流しで、鉄分の多く含んだ褐色の湯は温泉らしい 温泉。これを部屋の風呂に引いたら掃除が大変でしょう。 いったん浴衣を着て、今度は外にある露天風呂へ。3年前 に来た時はまだありませんでした。雨が強くなり、砂利道を 歩いて行くのはちょっと難儀でしたが、風呂からは滝が見え 絶景でした。 お風呂からあがって、いつまでたっても身体はぽかぽか。 さっそくロビーで冷たいビール・・・じゃなくて、コーラとジン ジャエールで乾杯! 夕飯は、ここで養殖をしているキジ料理が自慢のようで、 キジ鍋やキジのシャブシャブが出され、鶏よりも濃厚な味が 美味でした。あとは、ヤマメの刺身など、食べたことのない ような山の幸が出されました。 ご飯はかま飯と白いご飯を頼みましたが、目の前で炊かれ たご飯はそれはそれはおいしかったです。 翌日、フロントでチェックアウトすると料金はゼロ。普通無料 招待といっても飲み物代ぐらいはかかりますが、そこは飲み 放題。一銭も払わず、得したというより申し訳ない気分です。 結局、二日間で飲んだソフトドリンクは・・・ ウーロン茶6本・コーラ3本・ジンジャーエール2本・ジュース 1本、小さなビンでしたが、これ以上飲めません。 宿泊費には当然飲み代も含まれてるでしょうから、正規に泊 まったら飲み放題は我々には不利ということがわかりました。 帰り際、旅館の敷地内にある薬師堂を見せてもらいました。 これが崖の上にあって、登るのがけっこう大変。薬師堂は 病気から守る神様が祭られていますが、温泉も昔から治療 の一環として使われていたので、きっと人々の健康を願って 建立されたのでしょう。こんな山奥にまでお坊さんが拝みに きていたのかと思うと、信仰の深さに驚きます。 うちの薬師堂も今月9日がお祭りでお坊さんが来ますが、 「暑い!」なんて贅沢はいえません。 それにしても幕がカラフル・・・ ]]>