「薬の使い方」あれこれ

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自ら薬局を経営され、薬の広告規制に係わる委員会などに 所属されている経験から、大変興味深い話が聞けました。 テレビコマーシャルが与える影響は大きく、薬もその限りで はないようです。 「早めのパブロン」というCMを見て、かぜをひく前に飲んだ とか、「くしゃみ3回ルル3錠」というCMで「ルルサンジョウ」 という商品名だと思い、買いに来たお客さんもいるとか。 黒い瞳に液が落ちる目薬のCMを見て、目薬は瞳に落とさ なくてはいけないと思いこんでいた人もいるそうです。 そのぐらいならまだしもです。脇の下にナゾの炎症が増え 皮膚科で話題になっていたそうですが、原因はなんと制汗 スプレー。ガス式スプレーを肌に噴出させると、気化したガ スが冷たいですが、CMのように一点に長くスプレーしたた め、脇の下が凍傷になってしまったそうです。 また、最近のCGの技術がすごいため、画面に「これはイメー ジです」と入っていても(かなり小さいですが)、実際の映像 と思い込んでいる人が多いとか。 医薬品のCMの最後には、必ず2秒間「この医薬品は使用 上の注意をよく読んでお使いください」と入れなくてはいけ ません。この2秒間の放送料だけで数万円から数十万円 にもなり、すべて企業が負担していますが、講師の先生は、 視聴者がどの程度認識しているだろうかとおっしゃいます。 薬のCMにはさまざまな規制があります。 「よく効く」はいいけど「よーく効く」は強調しすぎでダメとか、 鎮痛剤以外は「早く効く」と言ってはいけないとか。また、 「安心」、「安全」、「副作用がない」とか、「何%の人に効い た」「私も飲んでいる」などの体験談も使えません。 その規制の中で各社がしのぎを削り、いかに効果がある かというCMを作るわけですが、最近はテクニックが高度化 して表現が過剰になり、逆にCMを見て購入した消費者か ら効果がなかったというクレームもあるそうです。 ] しかし、最近の健康食品のCMを見ていると、「これを飲ん で調子がいい」とか、「何割の方が体感してます」とか、と ても医薬品では言えないことを言っています。しかも一流 メーカーのCM。特定保健用食品にはある程度の表現が 認められているようですが、医薬品に認められないのに食 品に認めらるというのはなんともおかしな感じです。 ]]>

ハナはハナでも・・・