アメリカのスーパーに行くと、サプリメントと薬が同じ 棚に並んでいて、混同してしまうことがあります。 現在日本では、薬は薬剤師のいる薬局か、薬剤師・ 薬種商のいる薬店・ドラッグストアでしか販売できま せん(一部の薬は、家庭に届ける配置販売や、へん ぴな場所に限って販売が認められる特例販売業で 売ることができます)。 今回薬事法が改正され、薬局やドラッグストアー以 外のスーパーやコンビニなどでも、一定の条件下で 一般医薬品の販売ができるようになります。 そのために、新たに医薬品を販売できる「登録販売 者」という資格制度もできました。 今後、すべての一般用医薬品は、その効き目に応 じて第1種から第3種までに分類され、登録販売者 は、そのうちの第2種と第3種の医薬品を販売する ことができます。 第1種は作用の強い医薬品。第3種はビタミン剤の ような作用の弱い医薬品。それ以外の医薬品が第2 種で、大多数の医薬品がこれに該当します(当社 の医薬品もすべて第2種です)。その分類は、パッ ケージ・能書・ラベルに表示されます。 このように、商品名のそばに表示されます 来年の4月には店頭で分類して陳列されるため、す でにメーカーは表示改定の作業に入っていますが、 何しろ当社だけでも20品目近くありますから、すべ ての一般薬のパッケージ・能書・ラベルが全部変わ ると、いったいどのぐらいの数になるのか検討もつき ません。 印刷屋さんは相当儲かるだろうともっぱらのウワサ。 消費者にとっては、コンビにで24時間薬が買えたり、 薬が買える場所が増えていいことずくめですが、現 時点では売り場面積の確保などの条件があり、コン ビニでの販売は事実上不可能のようです。 業界としては、販売ルートが増えるのはいいことの ようですが、過当競争が激化し、市場が混乱するこ とを懸念しています。 ]]>