救命丸看板グラフティ

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むかし薬の看板は取扱店の中に掲げ、広告のためというより取 扱店の証明のようなものでした。薬が貴重品だった時代は、有 名家庭薬を扱えることはお店のステータスだったと聞いてます。 特に金看板は特約店の証明ということで、お店に買っていただ いてたそうです。 横看板 当社にいまある一番大きな看板で、長さは1m50ほど。 時代は昭和初期のものです。 一番きれいな状態の看板。以前、同じような当社の看板が「なん でも鑑定団」に登場し、20万円の値がつきましたが、石坂浩二 さんが「売らない方がいい」とおっしゃってました。 これぞまさしく金看板。 縦看板 はっきりわかりませんが、うちの持ってる中で一番古い看板かも しれません。明治後期か大正時代のもの。 これは金箔ではなく黄色い塗料で書かれたもの。廉価版? こったつくりで一枚板のようで、重量もかなり重いです。 他に比べて顔が異色。江戸時代の絵のようです。 細い縦看板が主流になってきました。 ここから同じような看板ですが、顔が微妙に違います。ちなみに 女の子のモデルは私の祖母・・・と、本人が言ってました。 異色のちゃっちい看板。幸薄そうな子供の顔が気になります。 これはブリキ製。資材の乏しい時代のものか。 他にもまだあるのですが、町の歴史資料館に長期出張中ですの で、また後日にご紹介します。 むかしからある家庭薬でも、古い資料を東京で保管していた会社 は、震災や戦災で燃えってしまったようです。幸い当社は栃木で 保管していたため残すことができました。 いまでも地方の古い薬局などに、太田胃散や龍角散や当社の看 板が飾ってあったりします。古くから薬局をやっていた私の友人の 家にも沢山あったそうですが、家を改築する時に階段の板にして しまったそうです。絶句。 先日、朝日新聞に当社の記事が載りました。さすが朝日新聞と思 ったのは、消費者の方から取引先、メーカー、親戚、友人、隣人の 方まで反響があったことです。みなさんから当社の歴史の長さに 賞賛をいただきましたが、改めて400年の重みを感じました。 ]]>

仕事始めと三連休