自力で復興

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栃木の実家のあたりでは、家が壊れたり塀やお墓が倒れたり しても、大工さんや石屋さんが手一杯でなかなかお願いできま せん。うちもお墓や神社・お稲荷さんの灯篭が倒れっぱなしで 気がかりでした。そこで、自分たちでできる事だけでもやろうと いうことに。 子供3人に話をすると、いつもは乗ってこない子供たちも、今回 ばかりはすんなり承諾。男が4人揃ったところで、重い墓石な ど起こせるはずもありませんが、みんなで一緒に力を合わせる ことに意義があります。 知り合いに石用の業務用接着剤とブラシを買ってもらい、準備 は万端。 金曜の夜に集結し、朝容赦なくたたき起こして早速作業開始。 まず、裏の八幡神社の灯篭から始めました。この社は、裏の 三ノ宮ととともに、家内が私財をはたいて再建したもの。今回 ご利益は確かにありました。 灯篭は、積み木のように6個のパーツでできています。その 一つ一つが重い!ブラシで表面を磨き、接着剤を塗って重ね ていきます。最後の傘の部分が特別重く、目線より高い所に 乗せるので大変。気合を入れて「せーのっ」で持ち上げたら、 みんな噴出して大笑い。さっきまでブーたれていたのがいっき に和みました。 被害直後 201103171105000%20%20%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E3%81%8A%E7%A8%B2%E8%8D%B7%EF%BC%92.jpg 復帰後 201104171530000%20%20%E3%81%8A%E7%A8%B2%E8%8D%B7.jpg そこに来客があり、あとをいったん任せて現場を離れました。 1時間ほどして戻ると、みんなもう家に入って休憩しています。 まったくちょっと目を離していると・・・。 お昼を食べて再開。私がいない間ちっとも作業が進んでませ ん。現場監督の重要性を強く感じました。 真っ直ぐ立たなかったりちょっと変ですが、2つの神社と1つの お稲荷さんの灯篭を直しました。 そのとき、大きな余震がありました。 地鳴りがするほどの大きさで、震源地は栃木県だったとのこと。 長男が家内を心配して見に行くと、まったく気づかずに除草剤 を撒いてました。安定のいい体格と、重いタンクをしょっていた ので揺れなかったのか? 次はお墓。石によって重さが違いますが、御影石は小さくても びくとも動きません。なんとか前列と、動かせるものだけ復帰さ せました。この頃になると、もう疲れて接着剤なんて面倒くさく て使いませんでした。 被害直後 201103171055000%20%E5%A2%93%20%283%29.jpg 復帰後 201104171542000%20%20%E5%A2%93%E5%BE%A9%E5%B8%B0.jpg 敷地から外れた御稲荷さんに車で移動。 倒れた石の鳥居はどうにもなりません。ローマの遺跡みたいで みっともないので、取り合えず横にどかしました。 ここの灯篭は江戸時代からと古く、石がもろくて割れが多くみら れました。もともとの向きがわからないうえ、割れた石を重ねた のでなんだか変なかっこう。まっ、神様も許してくれるでしょう。 被害直後 201103171324000%20%20%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%AA%E3%82%8A%E6%8E%A1%E7%94%A8.jpg 復帰後 201104171538000%20%20%20%20%20%E8%A3%8F%E3%80%80%E3%81%8A%E7%A8%B2%E8%8D%B7%E3%80%80%E5%BE%A9%E5%B8%B0.jpg 最後に家の周りの灯篭を直そうと思いましたが、体力の消耗で 断念。あとはプロに任せます。 夕飯は、今回の報酬として宇都宮の店でステーキをご馳走しま した。たまにこうして一家全員で集まるのもいいものです。 ]]>

地震被害