工場のある高根沢町は、ほとんどが穀倉地帯のため、観光資源がほとんど ありません。目玉だったキリンビールの工場見学も、工場移転でなくなってし まいました。あとは果樹園と鮎のヤナぐらいですが、昨今の放射能の風評被 害で、観光客はがた減りだとか。 以前は観光協会に参加してなかったのですが、地元に貢献するということと、 うちの薬師堂や史料館を観光資源として立てたいと思い、数年前から活動 に参加し始めました。 そんな中で、昨年、うちの薬師堂のお祭りを数十年ぶりに公開しましたが、 今年は町と町営施設の「元気あっぷむら」の協力を得て、大々的にやること になりました。特に「元気あっぷむら」が創業15年、うちが創業415年の15 年つながり?で、元気あっぷの社長は大変乗り気だそうです。 会場は、元気あっぷむらの広い会議室。30人ぐらいの会員が集まりました。 私は観光協会の会合に参加するのは初めてで、知っている人は数人。でも、 総会ですから事業報告を聞くだけなので気が楽です。ところが・・・ 総会の前に、町長と観光協会の会長に、専務が作った薬師堂祭の企画書 を渡しました。これがまずかった! 総会の内容は事業報告と決算発表。ま、どこの総会でも一緒ですが、議事 はつつが無く進行。ただ1つ、新しい役員人事で私が理事に推薦されてたの にはビックリ。きょう初めて来たのに・・・ 総会の最中、町長が私の渡した資料をずっと見てました。「あとで、祭りのこ とを何か言ってくれるかな?」と、ちょっと期待。そしたら、議事が終わった後、 何を勘違いしたのか町長が、「きょうは宇津救命丸の社長がみえ、プレゼン があるそうです。」と。 エッエッエーッ!! そんなつもりじゃ・・・ でも、アタフタするのはみっともない。平静を装い、予定通りという顔でみん なの前に出て挨拶。すべてアドリブで、薬師堂のお祭り開催への協力をみな さんにお願いしました。ほんとに冷や汗ものです。 総会のあとに懇親会。参加するのはいいのですが、お酒を飲まない私は、積 極的に動いて話しかけるのがどうも苦手です。特に地元の集まりは、地元の スナックにふらりと入ったよそ者のような疎外感(入った事ないですが)。 でも、それじゃ出た甲斐がない。いつもは座ったら動かないのですが、意を決 して、ビールを持って1人づつにご挨拶。 話をすると、予想外にみなさんフレンドリーで紳士的。会長は栃木県でも有名 な和菓子店、副会長は果樹園の社長です。実家をリニューアルしてくれた工 務店、お世話になってる不動産屋の社長、タクシー会社の社長や神社の神主 さんや駅長さんと、いろんな職業の人がいます。うちの菩提寺の住職のご次 男が、役場の職員だったのには驚きでした。 うちの工場の〇〇君の先輩だとか、この前「史料館に見学に行ったとか、み なさん話題はつきません。シラフで2時間、ついに最後の6人の中に残りまし た。その5人は町長をはじめ協会の要の人たち。 帰りは、元気あっぷむらの社長を自宅まで送っていきました。ホントは、ここ の温泉に入って帰りたかったのですが・・・ みなさん、地元の発展を願う人たちばかり。是非、薬師堂のお祭りを成功さ せたいです。 苦手と思ってましたが、今回は行ってよかったです。 ]]>