朝早く起きたらとってもいい天気。急にドライブに行きたくなりました。
最近週末といえば、実家で庭の手入れをしているか、知人に頼まれたプラモをずっと
作っていたもので・・・(今度かきますが)。
うちのドライブは、富士山周辺か箱根が定番ですが、たまには違う所に行きたい。
そういえば、埼玉県の長瀞から甲府の方に行く道があることを思い出しました。
まだ暑くないし、新緑ドライブもいいでしょう。長瀞のライン下りもいいかも。でも家内
は、ライン下りは濡れるし怖いからと反対でした。
長瀞に近づくと、おだやかに流れる河を見て、家内もその気になってきました。でも、
天気がいいから、混んでいて乗れない可能性大です。
出がけにネットでちらっと見ると、駐車場は舟着場のそばにあるみたい。足が退化し
ているわれわれは、歩かないですむのがなにより。
長瀞に着くとチケット売り場は右折との看板。 あれ? 舟着場は左側なのに・・・?
迷う暇もなく右折すると、すぐチケット売り場が。受付で混んでいるかと聞くと、ガラ
ガラだとのこと。説明では、ここからバスで上流まで行って、舟で下ってくるそうです。
でも、最後は舟着場からここまで5百メートル歩かなくてはならないとのこと。しかも、
バスの発車まであと30分もあります。他にお客さんもいないし、ハズレの舟屋に来
ちゃったのかな??
30分も何してようかと思ったら、ここから歩いて10分の所に寶登山神社があるとの
こと。もちろん、われわれは車で行くことにしました。途中かなりの登道で、やっぱり
車で来てよかった。車を降り、鳥居をくぐって階段を登ると、カラフルな建物が見えて
きました。どことなく、東照宮を彷彿させる御社でした。
寶登山神社 詳しくはこちら → http://www.hodosan-jinja.or.jp/
チケット売り場に戻ると、相変わらず待っているのはわれわれだけ。待合所でふと見
上げると、人命救助の表彰状が。そういえば、ライン下りの事故で人か亡くなったの
はここだっけ? なんか不安になってきました(それは天竜川でした)。
結局、今回の乗船はわれわれ夫婦の貸切だそうです。二人だけのために、バスの
運転手さんと二人の船頭さんに働いてもらうのは申し訳ない感じ。舟着場に着いて、
舟に乗り込み出発。反対側の舟着場から出る舟を見ると満席です。ハズレかと思っ
たけど、結果的にラッキーでした。
穏やかな流れ(瀞)が長く続くから長瀞と呼ばれているそうです。河岸には変成岩帯
が地表に露出し、大きなものでは数百メートルもある一枚岩。いずれも天然記念物
とのことです。水深はかなり浅く、底が見えます。
ところどころに急流があり、同じ川でもまったく違った顔を持っています。
ラフティングをしてる人たちも沢山います。みんなマナーがいいので、衝突事故は
ゼロとのこと。
雄大な景色を味わって、嫌がっていた家内も大喜びでした。30分の舟旅を終えて
舟着場に。この倍の1時間コースもありますが、ハーフで十分堪能できました。
おみやげ店の並ぶ道を歩いていると、鮎の塩焼きの看板が目立ちます。さっき船
頭さんが「ココら辺じゃ、何年も前から鮎が採れない」と言っていたのに・・・不思議。
そばを食べ終わる頃、汽笛の音が。そうだ、11時半に長瀞駅にSLが停まると船
頭さんが言ってました。別にマニアじゃないけれど、急いで見に行くことにしました。
踏切に黒山の人だかりで、間近にSLが見れました。キラキラキの化粧をしている
ので、勇ましい姿というより女性的な感じ。そういえば、このC58という機関車は、
むかし「貴婦人」という愛称で呼ばれていました(十分マニア)。
すぐに出発するかと思ったら、なかなか動きません。しびれを切らし、諦めて帰る
ことにして100メートルほど歩くと、突然汽笛の音。慌てて戻ると、ゆっくりと動き出
すところでした。やっぱり蒸気機関車は迫力があります(SLという呼び方は好きじ
ゃないです・・・やっぱりマニア)。
車を停めたチケット売り場までは、歩いても案外すぐでした。でも、もう疲れた・・・
ドライブはやめて帰路につきましたが、船下りもしたし、SLも見れたし、満足満足の
土曜日でした。
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