初恋の人との再会

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彼女は初めて会った時のように、相変わらず綺麗で輝いてました。しかも 見かけたのはテレビです。昔は映画館でしか会えなかったのに… その人は「眠れる森の美女」のオーロラ姫。ディズニーのアニメーション です。彼女に会ったのは8才のころ。白雪姫やシンデレラほどメジャーで はありませんが、スクリーンで見たその美貌に、子供心に一目惚れでした。 いまのディズニーアニメの主人公は、人種問題を背景にしてかアジア系や ラテン系が多いようですが、当時の主人公はすべて白人かネズミ。 男女ともに髪はブロンドで目はブルー、スタイルも抜群でした。一番好き だったシーンは、王子さまのキスで目覚めたオーロラ姫が、二人でワルツ を踊る場面。素敵な音楽が印象的で、ずっと忘れられませんでした。 テレビでいよいよそのクライマックスシーンがきました。ところが、その 音楽のシーンには、なんと日本語のコーラスが。子供向けにアレンジした のでしょうが、ちょっとガッカリでした。 ディズニーのテレビ番組は、1958年から始まっていたそうです。日曜 日の8時からで、おとぎの国、未来の国、冒険の国があり、おとぎの国の アニメを姉と一緒に楽しみにしていました。当時はTVガイドもなく、たぶ ん新聞の番組表にも出てなかったのでしょう。始まってからおとぎの国 じゃないとガッカリしました。いまはDVDでいつでも見れますが、あのワク ワク感は、今の子供たちにはないでしょうね。 当時のディズニーアニメの凄いところは、セリフやナレーションがなく、 それでも内容がわかって十分楽しめたこと。あとの再放送でナレーション が入っていましたが、それは蛇足のような気がしました。 そういえば、アニメ大国日本ですが、あのほのぼのとしたディズニーや ワーナーブラザースのようなアニメはないですね。感受性の強い幼児期に は、そういうアニメが必要な気がします。 ところで、その初恋の人と家内は似ているのかって? もちろん! 髪が長く・・・いつも寝ています。 ]]>

当たり屋と押し売り