ふるさと納税という名前から、以前は自分の故郷に納税する ことだと思ってましたが、実際は自分で選んだ自治体に寄付 をすることです。そしてお礼に特産品がもらえ、さらに確定 申告をすれば、一定額(一般に2千円)を除いて税金が還付さ れお得だというのです。 もちろんいくら寄付しても還付される訳ではなく、自分の納 税額の10分の1とか決まっています(計算式があります)。 いま、何がもらえるかというサイトがあるので、そこで欲し いものを選べます。だから、どの町に寄付したいというより、 これが欲しいからそこの町に寄付するという人が圧倒的に多 いでしょう。テレビの情報も拍車をかけてます。 逆にいうと、有名な特産物のある所に寄付が集中し、目ぼし い特産物がない市町村は寄付が集まらないということになり ます。そう言ってるウチも、どうせなら普段買えないような 物をということになり、山形のサクランボを頼みました。 サクランボといえば最近はどこでも売っていますが、私が小 さい頃は缶詰でしか見たことがありませんでした。あのまま 木に成っていると思っていた子がいたくらい。しかも、みか んや桃に比べて高かったので、フルーツポンチにめったに参 加することはありませんでした。ミックスの缶詰に1個入っ ていようものなら、姉と壮絶な奪い合いが始まりました。 人気の特産物はすぐに売り切れるそうなので、4月の終わり に申込み、発送は6月末とのことでした。 月日が立ち、6月末に仕事がらみで栃木の工場に家内と4日 間行くことになりましたが、何も連絡がないのでそのままに。 じつは他の所にも頼んだ物があったのですが、そこは発送前 に連絡があったので今回も事前に連絡が来るでしょう。 ところが、栃木から帰ってくるとポストに宅急便の不在票が。 山形からのサクランボで、我々が出かけた4日前の日にちに でした。あわてて宅配所に再配達を頼みましたが、なんだか 嫌な予感。取り合えず自治体に電話して事情を話し、傷んで いたらどうしたらいいのか聞きました。すると、送った業者 に直接連絡してくれと言われました。 その夜、荷物が届いてふたを開けると、一目で傷んでいるの がわかりました。かといって、送り主の業者さんに責任は ありません。また自治体の窓口に電話すると、昨日とは違う 人で、新しいのをすぐに送るので、最初のは破棄してくだ さいと言われました。 でも、腐ってるのは上の方だけ。もったいないので、残りは 急いでお腹の中に破棄しました。 すると玄関のチャイムが。 家内が出ると近所の奥さんでした。実家が山形で、なんと サクランボを持ってきてくれたのです。しかも、さっきの物 に劣らない立派なサクランボでした。。 4日前に持って来られたそうですが、ウチが留守だったので と・・・。まずい!これも急いで食べないと。いくら大好き なサクランボだって、そんなに沢山食べられるものではあり ません。 そして翌日、気を利かせた自治体がすぐに対処してくれたの でしょう。立派なサクランボが届きました。というわけで、 たった数日で、大粒のサクランボを6パック食べることにな りました。 ]]>