栃木の実家のあたりでは、家が壊れたり塀やお墓が倒れたり しても、大工さんや石屋さんが手一杯でなかなかお願いできま せん。うちもお墓や神社・お稲荷さんの灯篭が倒れっぱなしで 気がかりでした。そこで、自分たちでできる事だけでもやろうと いうことに。 子供3人に話をすると、いつもは乗ってこない子供たちも、今回 ばかりはすんなり承諾。男が4人揃ったところで、重い墓石な ど起こせるはずもありませんが、みんなで一緒に力を合わせる ことに意義があります。 知り合いに石用の業務用接着剤とブラシを買ってもらい、準備 は万端。 金曜の夜に集結し、朝容赦なくたたき起こして早速作業開始。 まず、裏の八幡神社の灯篭から始めました。この社は、裏の 三ノ宮ととともに、家内が私財をはたいて再建したもの。今回 ご利益は確かにありました。 灯篭は、積み木のように6個のパーツでできています。その 一つ一つが重い!ブラシで表面を磨き、接着剤を塗って重ね ていきます。最後の傘の部分が特別重く、目線より高い所に 乗せるので大変。気合を入れて「せーのっ」で持ち上げたら、 みんな噴出して大笑い。さっきまでブーたれていたのがいっき に和みました。 被害直後 復帰後 そこに来客があり、あとをいったん任せて現場を離れました。 1時間ほどして戻ると、みんなもう家に入って休憩しています。 まったくちょっと目を離していると・・・。 お昼を食べて再開。私がいない間ちっとも作業が進んでませ ん。現場監督の重要性を強く感じました。 真っ直ぐ立たなかったりちょっと変ですが、2つの神社と1つの お稲荷さんの灯篭を直しました。 そのとき、大きな余震がありました。 地鳴りがするほどの大きさで、震源地は栃木県だったとのこと。 長男が家内を心配して見に行くと、まったく気づかずに除草剤 を撒いてました。安定のいい体格と、重いタンクをしょっていた ので揺れなかったのか? 次はお墓。石によって重さが違いますが、御影石は小さくても びくとも動きません。なんとか前列と、動かせるものだけ復帰さ せました。この頃になると、もう疲れて接着剤なんて面倒くさく て使いませんでした。 被害直後 復帰後 敷地から外れた御稲荷さんに車で移動。 倒れた石の鳥居はどうにもなりません。ローマの遺跡みたいで みっともないので、取り合えず横にどかしました。 ここの灯篭は江戸時代からと古く、石がもろくて割れが多くみら れました。もともとの向きがわからないうえ、割れた石を重ねた のでなんだか変なかっこう。まっ、神様も許してくれるでしょう。 被害直後 復帰後 最後に家の周りの灯篭を直そうと思いましたが、体力の消耗で 断念。あとはプロに任せます。 夕飯は、今回の報酬として宇都宮の店でステーキをご馳走しま した。たまにこうして一家全員で集まるのもいいものです。 ]]>