養命酒は、「酒」という名前が付いていますが、ご 存知のとおり昔からあるお薬です。 我々家庭薬組合の主要メンバーで、今回社長の ご好意で、懇親も兼ね9社で工場見学をさせてい ただくことになりました。 駒ヶ根へは電車よりも車のほうが便利なので、各 自が運転して現地集合ということになりました。 東京から230キロとかなり距離はありますが、晴 天に生える富士山や、紅葉で色づいた山々など、 きれいな景色が楽しめました。 でも、景色に見とれてスピードメーターから目を離 すと大変なことになります。中央自動車道は全線 80キロ規制で、覆面パトカーが沢山いるからです。 それでも通常100キロぐらいで流れているので、私 もその流れに乗って走っていたら、行きに2回、帰 りに1回覆面パトカーを抜いてしまい、ドキッとしま した。制限速度は守りましょう! 駒ヶ根の駅前に定時に集合。ここで一番おいしい というソースカツ丼の店に行ってお昼を食べました。 最近「町興し」でソースカツ丼を名物にしている所 が多く、福井、福島、群馬などが「我こそ元祖だ」 と言っています。その真偽はともかく、この店のは ボリュームがあってとっても美味しかったです。 写真を撮る前に食べてしまったので看板だけ 昼食後、車で工場へ。 9台の車で来たもので(1人電車)、養命酒の社長 の車を先頭に、田舎道をパレードのように大行列。 駒ヶ根のきれいな空気を汚したことに反省です。 駒ヶ根は中央アルプスと南アルプスに挟まれた 美しい景色の中にあり、養命酒工場はその自然 の森の中の素晴らしい環境にありました。 家庭薬といえどやはり一部上場企業だけあって、 工場のスケールは桁違いです。 工場全景(同社パンフレットより) 広大な敷地の中にある工場で原酒となるみりん を作り、それに14種類の生薬を合醸して養命酒 は作られるとのこと。 工場はほとんどオートメーション化されており、年 に900万本が作られるそうです。 また、現在は敷地内の井戸から採れる良質な水 を「養命水」として販売し、ヒットしているそうです。 工場は見学者用に作られており、年間9万人の 人が訪れるそうです。 33万平方メートルの広大な敷地には2本の川が 流れ、遊歩道を歩いて散歩ができます。 敷地内で縄文時代、弥生時代、平安時代初期 の住居跡が発掘され、その建物も再現され見学 できます。 平安初期の住居 森の中にはモダンな建物が建っていて、中に喫 茶室や売店がありました。 そこで美味しい薬膳茶と自家製の薬膳プリンを ご馳走になりましたが、見学者にも評判とのこと。 養命酒の処方は、旅の老人を助けたお礼に教え てもらったそうで、救命丸の始まりと大変似てい ます。 養命酒の創製は慶長7年。当社より5年ほど遅い のですが、もしかしたら同じ人物が教えたのかも。 できれば救命丸と養命酒の両方の処方を教えて もらいたかった・・・なんて冗談です。 翌日は、早朝より駒ケ岳のロープウェイに乗りま した。かなりの寒さということで、みんな完全防 寒耐性。 下界は晴れていたのに、標高2611mの終点は ごらんの様な有り様で、零下10度でした。 ホテルに戻ってスーツに着替え、今度は伊那食 品を訪問しました。 伊那食品は寒天を作っている会社で、寒天は食 品だけではなく、健康食品、医薬品にまで利用 されているそうです。 ここも広大な敷地に「かんてんぱぱガーデン」が あり、美術館や売店、レストランがあって沢山の 人が訪れていました。 昼食にはそのレストランで、ヘルシーな寒天の うどんと杏仁豆腐を食べました。 当社の工場でも敷地を利用して何かやりたいと 以前より思っていましたが、何分観光地ではな い辺鄙な場所なので、このような施設があって 沢山の見学者を受け入れられるのはうらやまし く思いました。 養命酒駒ヶ根工場ホームページ http://www.yomeishu.co.jp/process/index.html 伊那食品ホームページ http://www.kantenpp.co.jp/index.html ]]>