日本の薬の神様には、医薬の祖(薬祖神)といわれている
大国主命(おおくにのぬしのみこと)と、少彦名命(すくなひ
こなのみこと)がいます。
大国主命はのちに大黒様とも呼ばれ、皮をむかれて浜辺で
泣いていた兎に治療法を教えた『因幡の白うさぎ』の話でも
有名で、日本で行われた初めての医療といわれています。
また少彦名命は『一寸法師』のモデルとなった小さな神様
で、世界中を飛び回って医薬に精通していたといわれてい
ます。
明治41年に、当時の薬業界が上野の五條神社からこの二
柱の薬祖神を日本橋本町に迎え祭りました。なぜここにか
というと、大阪の道修町のように薬のメーカー・卸の会社が
沢山集まっていたからです。以来、薬業界だけではなく、地
元に根付いたお祭りとして、薬祖神祭が行れています。
またこの時期に、厚生労働省が推進する「薬と健康の週間」
も全国で実施されます(この関連が偶然かどうかは不明)。
各社が奉納した沢山の提灯が飾ってあります。
ニュートーキョー?これはビアホール?
この提灯からも地元に根付いたお祭りということがわかります。
今年も晴天に恵まれ、つつがなく行事は終わりました。
メーカー・卸・他、各界から多数の方が参加され、人々の健
康を祈願しました。3時半からは一般参拝も行われ、「おみき」
や「おしるこ」が振舞われます。また福引に当った人は、サン
プルなど(医薬品以外)の入った福袋がもらえます。
特設屋台の祭りばやしもお祭り気分を盛り上げます。
会員には、笹の葉に吊るされた縁起のいい神壺が配られました。
これから寒くなるとかぜの季節です。新型インフルエンザが
早く収束することを願わざるを得ません。
薬祖神
http://www.yakujikyo.or.jp/matsuri/history.html
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