物を大切に 2

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戦争を経験した祖母や母は物持ちがよくて、包装紙や紐は絶対 に捨てず、物置には古いふとんや衣料、食器などがぎっしり。 でも、一度物置きに入れたものは、二度と陽の目を見ることは ありませんでしたが・・・ 鍋や釜が貴重な時代は、修理屋さんが街を廻って空いた穴を 修理していました。知り合いの家にあった古い扇風機は、触る と「ビリッ」と感電しましたが、それでも大切に使ってました。 そんな時代を知ってるので、自分で直せるものは直して使う主 義。掃除機のスイッチの接触不良を直すなんて朝飯前です。 これだって修理に出したら4~5千円、ヘタをしたら新しい ホース(特殊なホースなので1万円)を買わされます。 掃除機.JPG 庭仕事に使ってるお気に入りの迷彩服。さすが本物(米軍の放 出品)だけあって丈夫ですが、長年の酷使であちこちほころん できました。家内につぎを当ててもらったら、なんだか貧乏な ゲリラのようになりました(生地が厚くてつぎあては大変だっ たそうです)。でもまだまだ使えます。 ゲリラ.JPG 頻繁に使ってた熊手が壊れました。ホームセンターに行けば 数百円で売ってますが、日本製のしっかりした物なので直し て使うことに。ついでに壊れてた小熊手2つ(インドネシア製) も直してあげました。縁側に座り、隣では家内が落ち葉を入 れるザックの破れを直しています。まるで農家の老夫婦のよう。 こんなフニャフニャの熊手が・・・ くまで1.JPG しっかりした熊手に生き返りました。インドネシア人もビックリ。 くまで2 - コピー.JPG 宇都宮に住んでいる伯母(母の妹)夫婦と従姉妹が、母の命日 に墓参りに来てくれました。そのとき家内がコーヒーを出した のですが、私はカプチーノのため大きめのカップ。それは我々 の結婚式の引き出物でした。叔母にその話をすると、叔母の家 にもまだあると言われました。 そして衝撃の事実が。なんと残りの4個は伯母夫婦の結婚式の 引き出物だったのです。お互い40年近くも大切に使ってたの ですね。 右がわれわれ、左が叔母夫婦の引き出物のカップです カップ.JPG このカップの話には続きがあります。 私たちの結婚式の引き出物は、ペアのカップでした。結婚式に 出席してくれた友人たちとはいまでも付き合ってますが、みん なこのカップをまだ持っていてくれてるようです(ウチは1個 割りましたが)。中には、その友人同士が結婚し、家に4つあ る家庭も。みんな昭和生まれですから大事にしてくれます。 そうそう、2度結婚した友人の引き出物が2回ともシャンパン グラスでした。彼は2度目も離婚し、10脚のシャンパングラス が残りました。 ]]>

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