勉強会の中で、某木型製作の会社の社長が講演。十数年前
に働いていた会社が経営に行き詰まり、同僚数人と会社を
譲り受け起業したそうです。いろいろ苦労してやっと軌道に
乗ってきたとのこと。社長の言葉で印象に残ったのは「可能
性は少ない、しかしゼロではない」でした。
その社長が提唱するのが「中小企業の連携が日本を、世界
を、動かす!」というもの。中小企業の1社1社では微力だけ
れど、みんなが結束すれば大きな力が出せるということです。
その一環が「全日本コマ大戦」なのだそう。
最初タイトルを聞いたときは何のことやらさっぱり。新しい
ゲームか映画のタイトルかと。話を聞くと、中小企業の絆を深
めるために、その会社の技術の粋を集たコマで対戦するのだ
そうです。タイトルそのものズバリでしたが、まさかあのコマと
は思いませんでした。
昨年のポスター
講演の後に懇親会があり、コマ大戦のエキシビジョンマッチ
が行われました。その前に、参加する4個のコマの優勝を予
想。抽選で景品をくれるとのことで、優勝経験のある本命を
避け、安定感のあるコマに投票しました。
対戦は昔懐かしいベーゴマの要領(ただし紐は使わず)。2個
づつ対戦して最後は決戦になるのですが、なかなか白熱し、
中年のおじさんたちはけっこう盛り上がってました。
優勝は私の予想したコマ。でも抽選で漏れる相変わらずのくじ
運のなさ。負けた方のコマは勝者に没収されるそうで、その
屈辱から次のファイトが湧いてくるとのこと。
参考出品の究極のコマ。すごい安定感で、数分間は廻ってます
これを見ていて、以前テレビでやっていた「ほこ✕たて」を思い
出しました。「絶対穴の空かない金属と、何にでも穴を空ける
ドリルが対決する」というような番組でしたが、一部ヤラセが
発覚し、終わってしまいました。あれも、対決することによって
技術を磨くという意味では中小企業の励みになったでしょう。
話は戻り、講師だった社長は木型の会社。木型といえば、プラ
モデルに欠かせない金型の元になるものです。これは挨拶し
なくては。懇親会の中盤に名刺を出してご挨拶。すると
「日経の200年企業に載っていましたね」と言われてしまい
ました。しばし、金型の話でしばし歓談(超マニアック)。
なお2015年の2月15日には、横浜の大桟橋ホールで
「世界コマ大戦」が開かれるようです。
うちも真球のコマを作って参戦しようかな。
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