願いを託した試供品

公開日: 

試供品というのは、医薬品・化粧品独特のものかもしれません。 通常は一回の服用量・使用量が入っているもので、効果を試すと いうよりは、剤形見本といった方が正しいでしょう。 薬の郵送が禁止になったため、試供品を配れるのは、薬剤師・登 録販売士のいる薬局・薬店・ドラッグストアーに限られます。 宇津救命丸も試供品がありますが、ただお店に置いてもらっても、 有効に活用されることが難しいのが現状です。また、たとえ赤ちゃ んを連れたお母さまに差し上げたとしても、使っていただけるかど うかわかりません。 宇津救命丸の試供品は、中身は10粒ですが、包装形態は製品 と同じ。ちょっと立派すぎ? 201009011723000%20%20%E8%A9%A6%E4%BE%9B%E5%93%81.jpg 話は変わりますが、最近当社で調査をしたところ、お母さんの育 児の悩みベスト1は相変わらず「夜泣き」ということでした。夜泣き に悩むお母さんはいろいろ工夫されてるようですが、薬局・薬店で 相談するお母さんがいないのが現状です。 そこで、どうしたら有効に試供品を使っていただけるか考えました。 写真の様な試供品引き換え券を作ってオムツやミルクのコーナー に吊るし、必要と思ったお母さまが引換券をレジに持って行くと、 試供品がもらえるという仕組みです。これなら試供品もムダになら ずにまさにエコ。 201009011721000%20%20%20%20%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.jpg 通常は、卸を通して沢山ある小売店に商品の供給をお願いしてま すが、なかなかこういう企画をお願いするのは難しいものです。 そこで、我々が廻ってフォローできる範囲で実施しようということに。 私も10件ほどのお店を廻ってみることにしましたが、そのうちの数 件は、実際に私が店長さんに説明をしてみました。 私が営業を経験したのは35年前。セールストークも錆びつき、緊 張します。結局言いたいことの6割ほどしか言えず、同行の次長に 助け舟を出してもらいました。 店長さんにお話を伺うと、やはり赤ちゃん連れのお母さまに薬を勧 めるのは難しいとのことでしたが、今回の試供品企画の話は、「や る価値はある」との好印象でした。問題は、その引換券を下げて もらう場所。結局、店長さんと相談の上、ベビーフードの棚に下げ させてもらうことにしました。 夜泣きやグズリで困っているお母さんは沢山いるはずです。最近 多い幼児の虐待も、それが原因というのも少なからずあるのでは。 ある地方の町役場の方は、育児の講演会に出向き、そういう事件 が起きないように、夜泣きやグズリを治める宇津救命丸という薬が あると講演しているとのこと。 ちょっと気負いすぎた見方かもしれませんが、この小さな試供品が、 少しでも役に立ってくれればと願っています。 ]]>

奥飛騨日記 前編