還暦5人、大寒波の中で・・・ つづき

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朝起きて、レストランで朝食。バイキングではない、ちゃんとしたアメリカン・ ブレックファーストです。でも、窓の外は大雪。テンションはイマイチです。 真ん中の容器は、割った半熟卵を入れるのか、殻を入れるのかで議論。 正解は「割った半熟卵を入れる」です 201201280826000%20%281%29%20%20%20%E6%9C%9D%E9%A3%9F.jpg このホテルの利点の一つは、フロントで割引のリフト券が買えること。いつも スキー靴を履いてリフト券を買いに行くのが大変でした。さらに、今回から全 員60歳以上になったので、シニア割引で安く買えました。子供とシニアは 3割引。「どうせそんなに滑れないだろ」ということでしょうが、そうはいかな いぞ ! いまの60歳を舐めちゃいけません。 しかし、ゲレンデに出たらすごい雪。さむ~い。一気に戦意喪失です。 視界が悪い上に雪面の状態も悪く、更にコースをまったく知らないので、滑 るのに一苦労。水分を多く含んだ重い雪は1.5倍ぐらい体力を消耗します。 ヒートテックの下着に靴下、多量のホカロンと、防寒対策は万全でしたが、 顔を覆うネックウォーマーが濡れ、カチカチに凍ってしまいました。 この悪天候の中、リフトに乗るのはきびしい。 201201281131001%20%20%E3%82%B2%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%87.jpg ここのスキー場は、赤倉観光のコースと赤倉温泉のコースに別れており、 リフト券は別々。なので、割高ですが共通リフト券を買いました。 しばらく近場で滑った後、せっかくなので隣のゲレンデに行こうということに。 でも、景色も看板も見えないので行き方がわかりません。まあ、こういう事 もあろうかと、ホテルからしっかりゲレンデの地図をもらってきました。ところ が、全員老眼なので小さな文字が読めません。しかたなく、まだマシに見 える私がゴーグルとメガネを外して地図を見ました。 それが大きな間違い。行き方はわかったものの、ゴーグルを外したために、 レンズの内側とメガネに付いた雪が凍りつき、視界ゼロ。しかたなく、ゴーグ ルなしで滑るも、刺すような雪の冷たさで、すぐにギブアップ。早々とお昼に してもらいました。 しかし、どこにレストランがあるかもわかりません。地図を見ながら探してい ると、ちょっとお洒落なヒュッテを発見。迷わず入って席を確保。でも、メニュー を見ると、なんと豚丼、カツ丼、うどんとラーメンしかありません。これは予想 外。多分、世界一高い豚丼を食べ、とりあえず元気を取り戻しました。 実物の写真を撮るのを忘れるほどグロッキー。 201201281220000%20%20%20%E8%B1%9A%E4%B8%BC.jpg 午後も雪は振り止まず、滑っているだけでもウェアに雪が積もってきます。 このスキー場もスノーボーダーが多く、ご多分に漏れず、多くのボーダーが ゲレンデの真ん中で横向きに座ってます。なかには、円陣を組んで座って いるグループも。「君らは幌馬車か ! 」。コンディションが悪い上に、障害物 レースをやっているようで大変です。 そうこうしてる間に、新雪に突っ込み転んでしまいました。立ち上がろうと手 をつくと、雪が柔らかくてズボッと入ってしまいます。ならばとストックを立て ると、コレもまったく手応えなし。なんせ積雪3メートルですから。そういえば、 むかしこのゲレンデで、どうしてもトイレに行きたくなり、スキーを外して林の 中に入ったら、胸まで埋まって遭難しそうになったことがあります。 友人に助けられ、やっと起き上がれましたが、体力を消耗し、もう休憩。 熱いココアとケーキで生き返りました。 201201281430000%20%20%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%AD.jpg 何だかんだで4時ごろまで滑り、くたくたになってホテルに戻りました。今晩 から参加の二人も到着し、取り敢えずみんなでお風呂へ。 スキーの後のお風呂は、冷えきった身体を温める至福のとき。特に温泉な ら尚更です。 お風呂のそばのデッキラウンジ。昨年の夏と比べてみると・・・ 201201281610000%20%20%E6%B1%A0.jpg 201109150710000%20%204.jpg ついでにホテルの外観は・・・ 201201281511001%20%20%20%20%20%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E5%85%A8%E6%99%AF.jpg 201109141638000%20%20%20%20%20%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB.jpg 帰りにフロントで夕飯の確認をすると、レストランは8時までいっぱいとのこと。 朝予約しなかったのは失敗です。夕飯まであと3時間。当然酒盛りが始まり ました。まあ、部屋でたらふく飲んでおけば、食事中のアルコール代も減る ことでしょう。 いつも何かしでかすT君が、席を立ってなかなか帰ってきません。浴衣姿で どこに行ったのだろうと思っていたら、20分ほどして青い顔で帰ってきまし た。どうしたのかと聞くと、タバコを吸いに行って死ぬところだったと。 全館禁煙なので、非常口から外に出てタバコを吸い、中に戻ろうとしたら ドアが開かない(当たり前)。必死でドアを叩くと、しばらくして近くの部屋の 人が開けてくれたそうです。外はマイナス7度。下手をしたら「老人、ホテル で凍死」と新聞に出るとこだったと、みんなで腹を抱えて大笑い。 食事前に、ワイン3本とビール6本を開け、いよいよ食事となりました。それ でもまだビールと日本酒を飲む、この人達には呆れます。 料理はフルコース。スキーシーズン中は決して安くありませんが、この料理 なら納得です。 本格的なフランス料理 201201282041000%20%20%20%20%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%81.jpg 食事後、部屋に帰りテレビを見ると、新潟地方や妙高の大雪のニュースを やってました。疲れと酔いでさすがにみんなダウン。早めに就寝しました。 天気予報は、今夜も妙高地方に大雪注意報。ハ~ッ。ため息が出ます。 翌日も、またうんざりする雪。でも、きのうよりはマシのようです。 きょうは帰る日ですが、佐久平4時半発の新幹線なので、わりとゆっくり。 それでも昨年の悪夢があるので(2011/02/01 還暦スキー PAT2参照) 1時には出ることに。12時チェックアウトですが、面倒なので1時間延長し てもらいました。(1部屋2千円なので)。 部屋の窓の外を、除雪車が忙しく働いてました。きのうよりまじめに。 201201290716000%20%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%80%80%E3%82%B2%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%87.jpg 今日は赤倉観光ゲレンデだけで滑ることに。きのうよりは天候も回復し、滑 りやすくやりました。リフト券は単独だと格段に安く、志賀高原の半額ぐら い。でも、みんなの口からは、「やっぱり志賀高原がいいねえ」。ここの利点 はいろいろありますが、雪質とゲレンデがイマイチだったのが誤算でした。 天気がよければ、また印象も違ったのでしょうが・・・ 来年はまた奥志賀かな。 ホテルに帰りチェックアウト。みんな同じ考えか、フロントは混んでます。 車を取ってきてもらうのに、車種とナンバーを聞かれました。すると例のT君 が、娘の車を借りてきたので車種もナンバーもわからないと言い出しました。 ナンバーはともかく、車種ぐらいわかるだろうと言うと、確かHのマークが付 いていたと。「じゃあ、ヒュンダイだ」などと冗談を言ってる間に、部屋番号で 鍵がわかり取ってきてくれました。 凍りづけになったような友人の車 T君の「ヒュンダイ」ではありません。 201201291328000%20%20%E8%BB%8A.jpg 帰り道、あらためて見る雪の壁はすごい。まるで、テレビで見た4月開通の アルペンルートのようです。 201201291338000%20%E5%A3%81.jpg 屋根には2メートル近い雪が積り、雪下ろしをしている人がいましたが、命 綱もなく、まさに命がけです。 我々が帰ったあとも新潟地方に大雪が続き、屋根から落ちて亡くなったり、 落雪で圧死したりと不幸なニュースを見ましたが、この凄い雪を見るとわか ります。遊びに行く人はいいけれど、住んでいる人はほんとに大変だなと 感じました。 帰りの新幹線から浅間山が見えました。数時間前の大雪がウソのようです。 NEC_0859%20%20%20%E6%B5%85%E9%96%93%E5%B1%B1.jpg ]]>

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