旅と老人談議 その1

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大学を卒業して半世紀経ちますが、いまだに毎年集まって旅行に行
てます。といっても5人だけですが。

 

住んでいる所がまちまちなので、毎年どこに行くのかが悩み。最低
条件は温泉であることと、観光する所があるのも重要です。
そんなわけで今年は群馬県の老神温泉にしました。日本のナイアガラ
といわれてる(ほんと?)吹割の滝の近くです。

 

旅館の予約は8月ぐらいにしましたが、10月からちょうど全国旅
支援が始まり、対象になってラッキーです。5000円引きは大きい。

 

5人のうち3人は薬局をやっているので、土曜日はお昼まで出られず、
到着は夕方になるとのこと。東京から行く我々2人はフリーですが、
紅葉シーズンで関越道は混むだろうと、早く出ることにしました。

 

ところが、わりと順調に進んでしまい、午後1時過ぎに現地に到着。
2時からチェックイン出来ますが、近くに喫茶店などなくジイさん
二人であと1時間なにしていようかと。

 

すると、大蛇みこし展示館という道標があり、時間潰しに行く
とにしました。でも、行く道がわかりづらく、温泉街を車でウロ
ウロ。といっても小さな温泉街で、ほとんどの店にシャッターが降り、
人影もなくてずいぶん寂れた様子です。

 

ネットの道案内でやっと展示館を見つけて到着。入口の説明を読む
、大蛇みこしは世界一の長さで100mあり、ギネスに載ったそう
です。まあ、大蛇みこしがあるのは日本ぐらいでしょうが。

展示館には無料で入れ、なかなかの見応えでした。

渓谷の紅葉が見頃です(写真はイマイチ)。

今夜の宿は寂れた温泉街から離れた所にあり、落着いた雰囲気。
You Tubeを見て選んだかいがありました。チェックインのとき、3
回のワクチン接種証明と、免許証の提示を求められました。
旅館には一番乗りらしく、貸切状態の温泉を満喫。

夕方全員が到着しました。この歳になると同年代の訃報がちらほら
聞こえ、「今年もみんな無事で会えたね」というのが実感です。
食事前からもう酒盛りで、これが長寿の秘訣?(私は飲みませんが)
みんなむかしほどは飲まなくなったれど、70過ぎても酒好きは変わ
らないよう。

 

話題は後継のいない薬局をいつ閉めるかという暗い話になりました。
最近は調剤なくして薬局経営は成り立たず、その調剤もいろいろな
制約や義務が発生し、続けていくのが難しいようです。その上、朝
早くから夜まで働きづめ。周りの病院や患者さんの迷惑を考えると
手に休むこともできず、体力・気力的に厳しくなって来たとか。

 

れになにより後継者がいないのが問題です。これは一般論ですが、
薬局を継がせる為に子供を薬剤師にしようと薬科大学へ行かせても
親の過酷な労働を見てた子供は、卒業しても地元に帰って来ないの
だとか。更に、どんな田舎にでも大きなドラッグストアが進出し、
薬局経営の厳しさに拍車をかけてます。

 

あとの話題は、親の介護や自分の病気の話。それと、楽しかった
思い出話が多くなりました。

 

食事は食事処の個室でした。料理も美味しくこの値段で凄くお得。
近の旅行では一番かも。ちなみに、今回の幹事は私です。

つづく

 

 

宇宙から降りて来たサギ