小児薬が足りない!

公開日: 

現在、国内の医療用医薬品は、2年前にあった一連のメーカー不祥
事に加え、新型コロナウイルスの蔓延やウクライナ問題によって
製造が追いつかず全体的に供給が不足しています。

 

そこにお子さんの夏風邪の流行です。
夏風邪にも種類がありますが、今年はとくにヘルパンギーナが各地
で急激に拡大し、地区によっては昨年同時期の12倍の感染者が出て
いるそうです(詳しくは当社ホームページのブログで)。

 

なぜいま感染症が増えているかと言うと、専門家はコロナ対策の徹
底で子供たちの免疫力が低下したのではないかとのことです。
子供は様々な感染症にかかって徐々に免疫を獲得していくのに、3
年の間コロナ対策の予防が徹底され、様々なウイルスにさらされる
機会が減りました。つまり、ふつうはウイルスが自然に体内に入っ
てある程度免疫力ができますが、ずっとマスクをつけていたことに
よってそれができていなかったのです。

 

また、コロナ禍で家にいる時間が長くなり、体力の低下が免疫力を
下げた原因ともいわれています。

 

病院の薬でも、コロナも含めてウイルス感染症に効く薬はないので、
解熱剤、咳どめ、鼻炎薬などによる対症療法しかありません。
コロナが第5類になり、症状は軽くなったとはいえ、またまた感染
者が増えていて、熱や咳、鼻水の症状が多いそう。そこで、一般薬
の解熱剤、咳どめ、鼻炎薬などを求める方が増えてきました。

 

そのような理由で、小児薬、とくに咳どめが不足する事態となりま
した。そこに輪をかけ、咳どめ成分のチぺピジンヒベンズ塩酸塩の
供給が間に合わず、医療用、一般用の咳止めが不足する事態となり
ました。

 

幸いうちのせきどめ顆粒、せきどめシロップにその成分は入ってい
ないのですが、他社の製品が入手困難ということから注文が急増し、
生産が間に合わない状態になりました。
なんとか生産量を増やし、少しでもお役に立てればと願っています。

 

 

 

真夏の余の出来事(余=私)